粘着付与剤単純にゴムの塊を溶かしたからといって、ねばねばした粘着剤になるのではありません。粘りを出すために特殊な物質を添加するわけですが、それを「粘着付与剤(Tackifier)」と呼びます。ゴムは普通分子量が数十万~数百万程度にもなる高分子物質ですが、粘着付与剤は数百~3、4千程度のものがほとんどです。合成されたものが多いですが、松やになどが使用されることもあります。
硬化剤普通Curing agent、Crosslinking agentと呼ばれ、線状(Linear)になっているものをお互いに絡み合わせることで粘着剤がにじみ出す現象を最小限に抑えます。
溶剤ゴムを溶かす役目をする有機溶媒です。厳密に言うと溶かすのではなく、ゴムの分子を溶媒中で分離させるため、溶けているように見えるだけですが…。主にTolueneなどが使用され、アクリル系の粘着剤を使用するときはEthyl acetate(EA)が多く使用されます。
酸化防止剤、老化防止剤粘着剤が日光や熱や酸素にさらされると、化学的な反応を起こして老化します。老化すると、ゴム分子を連結している輪が互いに切れることで、硬く固まったり、あるいはベトベトに溶けたりします。
Coreテープを最終的に巻く時に使用するもので、一言で「糸巻き」と同じようなものだと言えます。普通直径が3インチ(76~77㎜)のものが最も一般的に使用されますが、インチ、6インチのものもあります。材質は主に紙ですが、近年は異物を最小限に抑えるためにプラスチックも使われています。
その後にジャンボロールというテープを作ります。これはフィルム全体に粘着剤を塗布してそのまま巻いた、大きなロール状のテープです。機械によって差はありますが、普通は幅1.5、長さが6000m程です。次にこの大きなジャンボロールを販売用に切断しなければなりません。私たちがよく知っているのは50mm x 50mで、国内基準サイズです。このジャンボロールから刃がたくさんついた機械に、それぞれのサイズに合わせて巻きなおします。この刃の間隔がテープの間隔を決めることになります。これらの刃で切断されたテープは、小さなサイズのテープに切り分けられ、紙管上で必要な長さだけ巻くことになります。主にこのような加工を経たテープが販売されているわけです。
粘着テープは、セルフィルムを含む様々な表面によくくっつきます。しかし、なぜその反対側には付かないのでしょうか?私たちはテープがよく剥がれるようにするために、基材の裏面に背面剤というものをコーティングします。これは直接影響を及ぼすものではありませんが、テープ構成の中でとても重要な部分です。この背面処理なしには、テープの使用は不可能かもしれません。背面処理は、使う人が簡単に剥がすことができるだけでなく、二次工程の切断時にも効果的です。
粘着テープとは、清潔で乾燥した様々な表面に、小さな圧力でも付着する粘着剤が塗られたテープです。これは水や有機溶剤または熱でも使われます。粘着テープは薄く柔らかい基材に粘着剤が塗布されているもので、常温ではずっと付着しています。これらのテープは、基材の片面(単面粘着)あるいは両面(両面粘着)に粘着剤が塗布されています。
もちろんあります。粘着剤の反対面を剥がしやすくするために裏面処理(Release coating-剥離コーティング)をしますが、主にワックスやシリコン系統を多く使用します。裏面処理するときに、静電気防止剤処理を同時に行うと、静電気の発生を減らすことができます。また、Film生産時に静電気防止物質を混ぜて生産することもあります。しかし高価なため、あまり使用されてはいません。
このようなケースがよくありますね… 多くは薄いfilmでできた製品を使用したために発生する現象です。国内で使用される一般的な透明テープは、ほとんどがOPP filmというものを使用しています。このOPPは、少しでもキズができれば、そこからすぐに破れてしまうという特徴があります。粘着剤をコーティング後、いろいろな規格に加工する際に使う刃で切った面に、もし傷がついていた場合、
使おうと思って剥がす時に力が加わることで、テープが勝手に切れてしまうのです。
一般的に多く使用されるゴム系粘着剤の例を見てみましょう。まず、天然ゴムの塊を薄く板状に加工します。ここではフライスと呼ばれる作業を経ますが、この作業は粘着剤に必要なゴムの分子量を調節して溶かしやすくする為に行います。この作業が終われば約5ton~10 ton程度の大きい加工Tankで有機溶剤-主にToluene-を使用して、各種粘着付与剤と添加剤を一緒に約24時間程度溶解させます。これにより、粘り気のある粘着剤が完成します。
まず、貼りたいところの水気をきれいに拭き取ってから使用してください。一ついい方法をご紹介します。ライターでテープの粘着面を軽く加熱してから貼ると、より強力な粘着力を感じることができます。もし冬に寒いところで保管していたテープなら、すぐに使用しないで2~3時間ほど暖かいところに置いてから使用すると、より良い粘着力を感じていただけるでしょう。
大きく分類するとゴム系、アクリル系、エマルジョン系、シリコン系などに分けることができます。それぞれの特徴を見てみましょう。ゴム系の最大の利点は、使用温度の範囲が広いということです。そしてよくくっつきます。冷凍倉庫や寒い地方でもよくくっつきますが、湿気に弱いというのが大きな欠点です。アクリル系はテープの特性を均等に備えており、相対的に湿気に強いですが、使用温度の範囲が狭いという欠点があります。そのため低温での使用は難しいと言えます。エマルジョン系は、一言で「水溶性」と考えるといいかと思います。有機溶剤の代わりに水を使用するので環境にやさしいですが、まだ国内では広く使用されていません。シリコン系は最も優れた物性を有しており、特に耐熱性、耐水性、耐候性などすべての面で優れた傾向を示しますが、唯一の欠点は高価だという点でしょう。
粘着は貼ったものをまた剥がすことができるものをいい、接着は一旦貼ったあとはなかなか剥がせないものをいいます。