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2   テープを貼ったり剥がしたりすると、なぜ粘着剤カスが残るのですか?
それはとても難しい質問ですね…それでもお答えしましょう。
粘着剤を製造し乾燥させる過程で、硬化剤(Crosslinking agent)という物質を少量添加します。
硬化剤が果たす役割は線状(Linear)の粘着剤粒子を互いに絡み合わせることです。
つまり一つ一つの粒子をまとめて団体行動をさせることで、バラバラになることを防いでいるわけです。
使用量はごく少量ですが、その効果が非常に大きいため、過量投与された場合、粘着剤の粘りが全くなくなることもあるでしょう。
そうなれば、カスが残る心配はありませんが、まったくくっつかなってしまいます。
他の理由があることもあります。粘着剤も人と同じで、日光や酸素にさらされると老化します。
そのため粘着剤に酸化防止剤や老化防止剤を添加しますが、優れた性能を発揮するのは難しいものです。テープも人とまったく同じですね。
1   テープはどのように作られるのですか?

生地(Backing)と呼ばれる基材(主にフィルムや綿糸、紙など)の上にソルベントなどの溶剤に溶かしたゴムと粘着付与剤などをまんべんなく塗った後に、粘着剤の中に含まれる溶剤を熱や風などで乾燥させて一定時間経過後、それぞれの規格に合わせて切断します。

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